風信 15
ちょいと茶店があって空瓶に活けた菊
from 2008 note
●猫に正月はない
いつも思うんだけど、1日の暦がめくれるだけのことなのに過去が初期化されて新しいスタートのように感じるのは猫から見たら人間のユニークなメンテナンス機能に思えるだろうね
「いま」がくり返し「現在」にくりこまれていくだけでいいのにね。
今日という1日が自分らしくあるだけでいいのにね。
人間が時間を向こう側に希望的に放り投げ
今日を感じ生きるのではなく
今日を明日の手段にしているるだけ…
そんな明日は永遠にこないのにね…
まだまだ猫に学ぶことがいっぱいあるみたい…
●寝苦しくなって、ふと真夜中に窓を開けたら、道路のまん真ん中に座りこんでた野良猫と目が合った。視線が磁石に吸い寄せられ離れがたくなった如く長い間見つめあっていた。
酔っ払いがふらふら歩いてきたので、野良はふてぶてしくゆったりと離れて行ったが、なにか後ろ髪を引かれる感じで、人(猫)恋しいというか…これはふたりだけの真夜中の世界の秘密にしような、と暗黙の了解ができた感じがした…